人事担当者が絶対に取得しておかなければならない資格はありませんが、持っておくと有利になりやすいおすすめの資格があります。キャリアアップを目指すためにも、資格取得を通して人事のことを幅広く勉強することは大切です。
この記事では、人事におすすめの11個の資格や、資格を取るメリット、資格取得で年収がアップするかどうかについてまとめています。人事担当者となり、どのような資格を取得すべきか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
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人事の資格とは?
人事部に配置されたり、今後人事部への異動を希望していたりすると、取得しておくべき資格が何か気になりますよね。結論、必ず取得すべきものはありません。しかし、取っておけば仕事が効率的に進んだり、トラブルを未然に防ぐことができたり、あなた自身のスキルアップにもつながることがあります。次章にて11個のおすすめの資格を紹介するので、将来のキャリアに必要な資格は何かを検討してみてください。
人事におすすめの資格の種類
人事の仕事をするときに必ず取っておかなければならない資格はありません。しかし、専門資格を取得しておくことはあなたのスキルを表す手立てになります。
キャリアコンサルタント
キャリアコンサルタントとは、その人に合った職業やスキルアップの方法を提案する専門家のことで、厚生労働省に登録されている国家資格です。
社員にコンサルティングしたり、大学やハローワーク、人材紹介会社でたくさんの求職者に向けて相談に乗ったりすることができます。
資格名 | キャリアコンサルタント |
受験資格 | ・厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した方・労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する方・技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した方 |
受験費用 | 学科:8,900円実技:29,900円 ※面接試験あり |
合格率 | 学科:82.3%実技:63.0% (2023年3月実施) |
講習 | あり講習 | 国家資格 キャリアコンサルタント試験 (jcda-careerex.org) |
有効期限 | 5年間 ※更新手続きで延長可能 |
メンタルヘルス・マネジメント検定
メンタルヘルス・マネジメント検定とは、働く人のメンタルヘルスの不調を未然に防ぐことを目的に、社内の職場環境を整えたり相談に乗ったりすることができます。働く人が心身ともに健康状態を保てるようにフォローすることが大切です。
資格名 | メンタルヘルス・マネジメント検定 |
受験資格 | どなたでも受験可能 |
受験費用 | Ⅰ種(マスターコース) :11,550円Ⅱ種(ラインケアコース):7,480円Ⅲ種(セルフケアコース):5,280円 |
合格率 | Ⅰ種(マスターコース) :17.6%Ⅱ種(ラインケアコース):58.2%Ⅲ種(セルフケアコース):69.4%(2022年11月実施分) |
講習 | あり(公式ページでの紹介はなし)メンタルヘルス・マネジメント®検定|資格の学校TAC[タック] (tac-school.co.jp) |
有効期限 | なし |
MOS(Microsoft Office Specialist)
ExcelやWord、PowerPointといったビジネスシーンでは必須のパソコンスキルを証明できる資格のひとつです。合格すると世界共通の認定証をもらえるため、海外で活躍したいと考えている方にもおすすめ。
資格名 | MOS(Microsoft Office Specialist) |
受験資格 | どなたでも受験可能 |
受験費用 | 一般レベル:10,780円上級レベル:12,980円※最大3科目まで同じ日に受験可能 |
合格率 | 非公表 |
講習 | あり合格&合格後も役立つ!「オリジナルMOS対策動画」3つの特長|MOS公式サイト (odyssey-com.co.jp) |
有効期限 | なし |
個人情報保護士
個人情報保護士とは、個人情報を守るための知識を身に着け適切な取り扱いや管理を行える専門家のことです。人事は社員や求職者などのたくさんの個人情報を取り扱う部署のため、専門的な知識は重宝されるでしょう。
資格名 | 個人情報保護士 |
受験資格 | どなたでも受験可能 |
受験費用 | 11,000円 |
合格率 | 37.3%(過去の平均) |
講習 | あり実戦対策講習会 | 個人情報保護士認定試験 (joho-gakushu.or.jp) |
有効期限 | 2年間 ※更新手続きで延長可能 |
中小企業診断士
中小企業診断士とは、中小企業が抱える経営に関する課題や問題を診断し、解決できるようアドバイスができる資格です。経営戦略を考案するときなどに学んだ知識を活かすことができます。
資格名 | 中小企業診断士 |
受験資格 | 第1次試験はどなたでも受験可能 |
受験費用 | 第1次試験:14,500円第2次試験:17,800円(2022年度実施分) |
合格率 | 第1次試験:28.9%第2次試験:18.7% |
講習 | あり(公式ページでの紹介はなし)中小企業診断士|資格の学校TAC[タック] (tac-school.co.jp) |
有効期限 | 5年間 ※更新手続きで延長可能 |
社会保険労務士
社会保険労務士とは、労働問題や社会保険制度など人事で働くには取得しておきたい知識のエキスパートのことです。労務面での相談を受け、コンサルティングすることもできます。
資格名 | 社会保険労務士 |
受験資格 | ①学歴②実務経験③厚生労働大臣の認めた国家試験合格上記いずれか1つを満たしていれば受験可能※詳しくは公式サイトにて |
受験費用 | 15,000円 |
合格率 | 5.3%(2022年8月実施分) |
講習 | あり(公式ページでの紹介はなし)社会保険労務士|資格の学校TAC[タック] (tac-school.co.jp) |
有効期限 | なし |
衛生管理者
衛生管理者とは、働く人の健康や職場の衛生面などを保つために、調査や管理を行う専門家のことです。50人以上の社員がいる企業は必ず1人以上必要なため、資格を持っているだけで一歩リードできるでしょう。
資格名 | 衛生管理者 |
受験資格 | 最終学歴が①短大・専門学校・大学の場合、実務経験1年以上②高校の場合、実務経験3年以上③①②以外の場合、実務経験10年以上 |
受験費用 | 6,800円 |
合格率 | 第一種:45.8%第二種:51.4%(2022年度) |
講習 | あり衛生管理者試験講座 | ウェルネット (wellnet-jp.com) |
有効期限 | なし |
ビジネス・キャリア検定
ビジネス・キャリア検定とは、厚生労働省が定める基準で職業能力を評価できる検定のことです。「人事・人材開発・労務管理」「経理・財務管理」「 営業・マーケティング」「生産管理」「 企業法務・総務」「ロジスティクス」「経営情報システム」「経営戦略」の8つの分野に分かれているため、学びたい分野だけを学習することができます。
資格名 | ビジネス・キャリア検定 |
受験資格 | どなたでも受験可能 |
受験費用 | BASIC級:3,300円3級:6,200円2級:7,700円1級:11,000円 |
合格率 | BASIC級:69~89%(2022年後期実施分)3級:38~72%(2022年後期実施分)2級:28~78%(2022年後期実施分)1級:13~52%(2022年前期実施分) |
講習 | ありビジキャリ – 学習支援 : 中央職業能力開発協会(JAVADA) |
有効期限 | 認定から2年経過後の3月末まで ※更新手続きで延長可能 |
産業カウンセラー
産業カウンセラーは、働く人のストレスや問題を緩和したり解決できるようにカウンセリングをします。また、スキルアップやキャリア開発のアドバイスも行えます。
資格名 | 産業カウンセラー |
受験資格 | ①協会が行う産業カウンセリングの学識及び技能を修得するための講座を修了した者②大学院で心理学等を専攻し修了している、もしくは社会人としての就業経験が3年以上あり、大学院で心理学等を専攻・修了した者③4年制大学の卒業者で所定の単位を取得した者※詳細は公式ページにて |
受験費用 | 学科試験:11,000円実技試験:22,000円(面接あり) |
合格率 | 学科試験:65.0%実技試験:61.1%(2022年6,7月実施分) |
講習 | あり産業カウンセラー養成講座|一般社団法人 日本産業カウンセラー協会 (counselor.or.jp) |
有効期限 | 5年間 ※更新手続きで延長可能 |
人事総務検定
人事総務検定は、人事総務で求められる知識について基礎から実務まで学べます。給与計算や個人情報の取り扱い方など実務で役立つ知識を得られるので、人事担当になったばかりという方にもおすすめです。
資格名 | 人事総務検定 |
受験資格 | 3級はどなたでも受験可能(2級、1級は下級を合格していれば受験可) |
受験費用 | 3級:5,090円2級:7,640円1級:11,000円 |
合格率 | 2.3級は講習・確認テストを受けることで認定1級:非公表 |
講習 | あり人事総務検定|LEC東京リーガルマインド (lec-jp.com) |
有効期限 | 2年間 ※更新手続きで延長可能 |
マイナンバー実務検定
マイナンバー実務検定を勉強することで、マイナンバー制度について理解が深まり正しい取り扱いができるようになります。人事では必ず取り扱うことになるマイナンバー。専門的な知識を持っていることをアピールできます。
資格名 | マイナンバー実務検定 |
受験資格 | どなたでも受験可能 |
受験費用 | 3級:7,700円2級:8,800円1級:11,000円 |
合格率 | 非公表 |
講習 | ありマイナンバー実務検定-オンラインでマイナンバー実務検定、資格試験の通信講座、通信教育 (joho-gakushu.jp) |
有効期限 | 2年間 ※更新手続きで延長可能 |
人事の資格の取得について
資格を必ず取る必要はありませんが、あなたが持つスキルを証明できるので有利に働いてくれることもあるでしょう。働きながら勉強することは大変ですが、スキルアップするために勉強は欠かせません。
人事の資格を取るのにいくらかかるの?
資格を取得するまでに独学であれば、「テキスト代」+「受験費用」、講習を受講したいと考えているならプラス「講座代」がかかります。講座代は20万円程度かかることもあるためためらってしまうかもしれませんが、最短で合格したいと考えているのでおすすめします。
どうやって人事の資格の勉強をするの?
働きながら勉強時間を確保するのは大変ですよね。しかし、勉強するだけでも業務内容の知識が増えるため、効率的に仕事をこなせるようになるでしょう。ただ、講座を受講するだけでは頭にはいりません。15分早起きしたり通勤時間に勉強したりして、毎日少しでも勉強する習慣を身につけましょう。
人事の資格の勉強におすすめの参考書は?
公式サイトにて出版されている参考書がおすすめです。しかし、もし大きな書店に行けるのであれば数冊中身を見比べてみて使いやすいものを選んでも良いでしょう。あなたにあった参考書を選ぶことが何よりも大切です。
人事の資格を取るメリット
資格取得で得られるメリットは以下の4つです。
- 信頼性があがる
- スキルの証明になる
- 資格手当をもらえることがある
- 転職で有利になる
資格はその分野に精通しているという証になります。あなたが自己啓発として学習したということであれば、なおさら評価は高まるでしょう。また、知識を業務に活かすことで「知らなかった」ということで引き起こされるトラブルも未然に防げます。
人事の資格を取ると年収は上がる?
資格を取得することは時間もお金もかかります。しかし、ただ取得しただけでは年収はあがりません。会社員は給与が固定されているため、大きく年収をあげることは難しいのです。
必ずしも給料が上がるとは限らない
資格を取得すると、手当がついて毎月の給料がアップすることもあります。しかし、すべての人事に関する資格が該当するとも限りません。また、会社によっては資格手当がない場合もあるので、規定を確認してみましょう。
年収アップを目指すのであれば、転職も視野に入れてみてください。
副業で仕事を探しやすくなる
副業案件を探していると、資格の有無を問われることがあります。そういったときに、資格を取得していることをアピールできれば有利に働くでしょう。あなたが持つスキルを可視化できるため、相手からの信頼性が高まります。
人事の副業の探し方
人事の案件だけを紹介している、専門サイトの利用がおすすめです。手数料がかかるというデメリットがありますが、アドバイザーがあなたにあった案件を紹介してくれます。今後どのようになりたいかというキャリアプランについても相談することができるので、ぜひ活用してみてください。
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